ショパンピアノテンポ・ルバート　

テンポ・ルバートについて音楽家の言葉

「お父さん、テンポルバートというのは右手が何をしているのか左手は知らない事です」

アマデウス・モーツァルト

モシェレスの話によると、嫁いだ娘がショパンのレッスンを受けていて、彼にショパンのマズルカの新曲を弾いてきかせてくれたこともあったそうだ。ルバートをつけて弾くので、この曲全体が４分の３拍子ではなく、４分の２拍子に聞こえたという。

モシェレス/ビューロー

あれは、確か１８４５年か６年のことだったはずだ。ある日わたしは恐る恐るショパンに聞いてみた。「あなたがマズルカを演奏なさるとき、小節の一拍目をわざと遅らせてお弾きになるので、４分の３拍子ではなく４分の４拍子のように聞こえますが」と。

すると先生は大きくかぶりを振って、それではひとつマズルカを弾いてみましょうとおっしゃるので、私は声を出して数えてみた。

やはりきっかり４拍子ではないか。ショパンは微笑みを浮かべて、「こんな特殊な奏法はもともとこのダンスがポーランドの国民性を反映したものだからなんです」と説明してくれた。

彼の演奏で最も注目すべきは、ほんとうに２拍子のリズムを聞いているのに、４分３拍子のような気がしてくるところである。もちろんマズルカすべてというわけではないが、これはほとんどの作品にあてはまる。

ハレ

ショパンのピアノ曲を書いてみよう。

書いて覚えるショパン

難易度高い曲でも書いてみると案外難しくなかったりします。書くという事は時間がかかるようですが、実際には書いている間に、目が音符の複雑さに慣れてきて書き終わる頃は弾けたりするものです。楽譜作成ソフトを使って自分で書いて、書いた楽譜を再生してみましょう。

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