ショパンピアノ草稿について

ショパンピアノ教本草稿について

ショパンは「今にピアノ奏法を書いて、ピアノの技巧ばかりでなく、根本的な考えを論じてくれる」と、そう私たちに約束してくれています。彼は約束を守ってくれるでしょうか」。

残念なことにこの約束はサンドの不安通りに結局は守られなかったが、そのための大変な努力をショパンがしていたことが、今日に残されたその未完の草稿によって明らかにされている、この草稿については、既にだいぶ以前にコルトーによって書かれた「ショパン」という黒い布装丁の翻訳書で紹介されているので、それをおもちの方は御存知のことと思う。

このピアノ奏法の草稿を中心に書かれたものは、最近では「弟子からみたショパン」を挙げなければならない。これは翻訳出版されているので、既に手元にもっていらしゃる方も多いのではなかろうか。これはコルトー版での誤りを指摘しながら初めて完全な形で草稿の全文が挙げられているので、ここではこれを中心にショパンがどのようにピアノを教えようとしていたかをみることにしたい。

１．最初から大譜表を意識していたこと２．譜表の範囲（大譜表）は、様々な人の歌にあわせて作られていること３．様々な楽器は人の声＿＿＿＿歌を模しているものであること。１９世紀の入門書では、ツェルニー的な方法が一般的であったことを思うと、このショパンのいかにも客観的でしかも自然な譜表に対する考え方は、既に２０世紀の譜表の扱いを先取りしていると言えるかもしれない。

ショパンのピアノ曲を書いてみよう。

書いて覚えるショパン

難易度高い曲でも書いてみると案外難しくなかったりします。書くという事は時間がかかるようですが、実際には書いている間に、目が音符の複雑さに慣れてきて書き終わる頃は弾けたりするものです。楽譜作成ソフトを使って自分で書いて、書いた楽譜を再生してみましょう。

紹介している下記のソフトは、パソコンでの楽譜制作に挑戦したい音楽サークルや、音楽教室で使う楽譜を自作したい手持ちの楽譜を電子化して、パソコンで再生させたい、移調楽器など別の楽器で演奏する場合やピアノ伴奏などの移調譜を手軽に作れます。

書いた楽譜をキレイに印刷して一冊のオリジナル楽譜集として製本もできます。表紙をキレイに作り、タイトルをいれて完成させることができます。音感トレーニング用のオリジナル楽譜を書く事も簡単にできますし、ドラム譜、バンドスコアなども簡単に作れます。

パソコンで楽譜を書くのは初めてという方でも安心です。ソフトの評判より、ソフトのマニュアルの判りやすさで選べと言われますように、特に初心者の方には判り易いマニュアルは強い味方となります。マニュアル付のソフトを紹介します。本書の解説に従って進み簡単な楽譜をまず書いてみると、楽譜作成の手順が判りその後の進歩も早いと思います。価格も手頃ですのでお薦めです。

フィナーレ・ノートパッド2012活用ガイド楽譜作成ソフト・はじめの一歩(ソフト付き)