マイク・オールドフィールド(Mike Oldfield )プロフィール

【ヴァージン・レーベルその名称】

リチャード・ブランソン以下レーベル創立にかかわったすべての人間がまったくの初心者であるということから名づけられた名称。

 

§マイク・オールドフィールド

[1-1]マイク・オールドフィールドとの契約

1972年 ヴァージンにとって最初の契約アーチストとなったマイク・オールドフィールドの契約に対して彼ら全員どの
ような契約条件を提示してよいかまったくわからず、知り合いの元フェアポート・コンベンションのシンガー
サンディー・デニーに彼女がアイランド・レコードと契約するさいの契約書の写しを参考に一言一句そのまま
タイピングしなおし、つまりアイランド・レコードをヴァージンにサンディー・デニーを
マイクオールドフィールドに置き換え契約を結んだ。

マイク・オールドフフィールドは、10枚のアルバムを作りレコード販売価格の90パーセントに対して
5パーセントの印税を受け取る。というものだった。
(残りの10パーセントは、パッケージのコストや破損の支払いのためレコード会社が保有する) 当時マイクは一文なしだったため、全員が一律に受け取っていた標準的なヴァージンのサラリーを支給
することになり、毎週20ポンドの週給で、これは将来印税が発生した時点で、
印税から差し引くということになった。

当時リチャード・ブランソン及びサイモンは、マイク・オールドフィールドの音楽を気に入ってはいたが
、金儲けができるとはだれも思ってもいなかった。1973年までかけて、マイクオールドフィールドは
レコーディングした。これが後に有名になるチューブラーベルズ(映画エクソシストにのメインテーマに使用)である。

当時の経済事情は、マイクとリチャードの会話からうかがえる。

マイク(以下M)「僕は、楽器をいくつか借りなきゃならないんだよ」

リチャード(以下R)「どんなもの」と手帳をとりだしリストをつくった。

M「上質のアコースティックギター、スパニッシュギター、ファルファッサのオルガン
フェンダーのプレシジョンベース、上質のフェンダーのアンプ、グロケンシュピール、マンドリン、メロトロンだ」

R「それはなんだい?」私は丸でかこった。

M「どうしても必要というわけじゃないけど」マイクは譲歩した。
  「トライアングル、ギブソンのギター、それからチャイムも」

R「私は尋ねた。チャイムってなんだい?」

M「チューブラーベルズ(チューブ形のベル)」だ。

R 私は「チューブラー・ベルズ」とメモしてこれらの楽器を音楽雑誌で探し始めた。
ギターの値段は35ポンド、スパニッシュギターが25ポンド、フェンダーアンプが45ポンド
マンドリン15ポンド、トライアングルは特別安くて、1ポンド
チューブラーベルズは20ポンドした。

チューブラーベルズが20ポンドだって?」リチャードはいった。

・・・「元がとれるといいね」

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